鈴木知事 仕事始め新年挨拶

職員の皆さん、明けましておめでとうございます。いよいよ、道庁の仕事始めでございます。
この1年、1日1日を大切にして、道民の皆様のために、北海道の発展のために、全力で取り組んでいく、その気持ちを新たにしているところであります。皆さん、どうか、今年1年、よろしくお願い申し上げます。
まず、2020年、令和2年をどういう年にしていきたいか、2030年までのロードマップということで私はずっと話をしていますけれども、俯瞰して、皆さんにお話しをさせていただきたいと思っています。
北海道は今年、大きなチャンスを迎えていると私は思っています。皆さんご承知のとおり、昨年末、17年ぶりになりました欧州路線、また12年ぶりのオーストラリア路線が就航いたしました。北海道と世界のつながりが強まる中において、早速、来週の15日からでございますけれども、戦略的な路線の誘致が期待される、全国初となる7空港の一括民間委託が空港ビル施設の経営開始を皮切りにスタートいたします。春には、新千歳空港の発着枠、これが1時間当たり42回から50回まで拡大するわけであります。
そして、オープンまでいよいよ残すところ109日となりましたけれども、アイヌ文化の発信の拠点・ウポポイ、こちらが100万人の来場の目標達成を目指し、オープンするわけであります。
今年から来年にかけては、日露両国政府によりまして、政治・経済、文化、教育、スポーツなど幅広い分野で交流事業が行われる日露地域・姉妹都市交流年でありますが、この交流年のスタートに当たって、開会式がこの北海道の地で開催される、このことも昨年末に決定したところであります。
そして、日本全体の目標ですけれども、7月開幕でありますが、東京2020オリンピック・パラリンピックが開幕をいたします。そして8月にマラソン、競歩、そしてサッカーの予選などが、この北海道の地、札幌の地で開催される。77億人の世界の皆様の注目がこのオリンピック、そして北海道、札幌に目を向けてくださる、そういった年でもあるわけであります。
私は、これらの大きなチャンスをしっかりとらえて、そして道民の皆様と共に、この2020年、令和2年を、子どもたちの記憶に残り、そして北海道の歴史に刻まれる、そういったすばらしい年に、皆さんとしたいと思っております。
そして、こうした北海道のブランドの高まりを起爆材として、その先の、7回目の挑戦となります、縄文遺跡群の北海道初の世界文化遺産の登録、そして、アジア初となるアドベンチャー・トラベル・ワールド・サミットの誘致実現、こちらに何としてでもつなげていきたい、そのように思っているところであります。
さらに、札幌の招致を目指す2030年の冬季オリンピック・パラリンピック、工事が着実に進む北海道新幹線の札幌開業で、本道の価値を更に押し上げて、一つの成功が次の成功を呼ぶ、いわば成功の連鎖を皆さんと起こして、北海道と国内外との交流を飛躍的に拡大していきたい、そのように思っています。
私は、令和2年、2020年を、世界と直接北海道がつながる、北海道・新交流時代の幕開けの年としたいというふうに思っております。私は、これを大げさなことではなくて、道庁の皆さんと一丸となって取り組むことによって、必ずこの新しい時代を切り拓いていくことができる、そのように確信をしているわけであります。

この1年を契機として、北海道が直面する課題を皆さんと克服し、今後さらに発展をしていくためには、2つのキーワードで、職員の皆さんと道庁の底力のギアを一段上げて、そのすべてを発揮させて道政を進めていきたい、そのように考えています。
まず、1つ目でございますけれども、道庁の総合力の結集であります。先ほどお話ししたとおり、令和2年、2020年は大変大きなプロジェクトも同時進行で進んでいきます。
昨年のラグビーワールドカップ、さまざまな国から来た選手たちが、日本チームとしてまとまって「ワンチーム」となって勝利をつかみとったわけであります。
職員の皆さんは、さまざまな分野や地域、部長の皆さんから新人の職員まで、いろいろな立場で仕事を日々してくれています。私は、多様な発想力や実践力、経験をもった皆さんが、それぞれの能力を発揮して、チームとして結集することで大きな成果を挙げられる、このように考えています。
その上で、道庁が取り組まなければならない課題が複雑化してきているわけでありまして、課題の可視化、道民の皆様にも、複雑化してきている課題を皆様に認識してもらわないと共有できないわけですから、課題の可視化に取り組む、そして、その解決に向けて、本庁のみならず振興局の皆さん、そして部や局を横断して、横串の連携でプロジェクトを展開するなどして、知恵を絞ってあらゆる政策を実行することによって、道庁の総合力、こういったものをしっかりと発揮していきたい、そのように思っております。
さらに、庁内の政策議論を活発化させなければなりません。新たな発想を引き出す、そのためには、風通し良く、働きやすい、そして能力を発揮できる職場づくり、これをさらに行っていかなければなりません。
また業務の見直しもしていかなければならないと思いますし、仕事の質と活力の向上を皆さんと図っていきたいと思っています。
気づいたこと、小さいことでも何でも良いので、ぜひ幹部職員の方のみならず、道庁の皆さんから声を上げていただいて、どんどん改善を図っていきたい、そのように思っています。

そして2つ目、これは何度も申し上げているわけですけれども、外部と協働する力の発揮であります。
私は常々、「ピンチをチャンスに」ということで皆さんに申し上げてまいりました。この言葉は、私も夕張市長として、2期8年間仕事をさせていただいた中の経験ですが、市民の皆様と危機感・ピンチを、先ほどの課題の可視化とも通じるわけですけれども、共有をさせていただいて、財政の再建と地域の再生、この両立に向けまして、財政再生計画を抜本的に見直す、そういった取組をした経験の中から生まれた発想であります。
ほっかいどう応援団会議も同じ考えのもとで生まれたものであります。改めてこの新年、皆さんにご説明をしたいと思いますけれども、これは3つの段階を踏んで、ステップアップしていきたいなと思っています。
まず、道民の皆様だけではなくて広く外部の方々にも、北海道や179の市町村の課
題・ピンチに関心をもっていただく、簡単に言えば、地域に巻き込んでいきましょうという段階であります。
次に、ホームページですとかセミナー、これもこれから更に拡大して展開していきますけれども、さまざまな取組の場を活用しまして、解決によるメリット、これを皆さんと共有をして地域とつなげていく、こういった段階が第2段階であります。
地域を巻き込んでいく、そして地域とつなげていく、それらのステップの上ではあるのですが、多くの関係者がノウハウやネットワークの活用、資金の提供などそれぞれの持っている強みを発揮していただいて、課題解決に向けて、地域のチカラにする、そういった段階であります。
まずは「巻き込み」、地域に「つなげ」、そして「チカラにする」、このことで危機・ピンチを逆手にとって、力を結集して大きな成果を挙げていきたい、このように思っております。
この考えが私の「ピンチをチャンスに」ということであります。
この言葉に込めた考え方、これは私一人ではできないことで、職員の皆さんとしっかり共有して、実践していくことで、私は北海道が全国のフロントランナーとなり得る、課題解決の新たな官民協働の姿を発信していく、発信していきたい。そのように考えております。

私のこの1年にかけます思い、また職員の皆さんに期待したいことを申し上げさせていただきました。この後、私の知事室を開放して、道職員の方々、誰でも入ってこられるようにします。新年に当たって、挨拶など、また、この1年にかける思いも含めて、先ほど申し上げたように幹部の方から新人の職員の方まで、誰でも入ってきていただいて、そして、その思いをぜひ私も聞きたい、そのように思っています。
また、職場だけではなくて、私は就任後、道内各地を訪問させていただきました。まだまだ179市町村は回れていませんけれども、多くの方々とお話をさせていただいた中で、皆さんと同じく、強く感じたのは、やはりこの北海道、ふるさとをすばらしいところであり、また心から大事にしたい、大切にしたい、将来につなげていきたい、そういう思いをもってくださっている道民の方々が本当に多いこと、このことを改めて強く実感いたしました。
情熱的に地域おこしに取り組む根室管内の若手リーダーの皆さんともお話をしました。豊かな自然の中で、仕事の魅力と楽しみを私に笑顔で語ってくれた利尻・礼文の方々もいらっしゃいましたし、奥尻島での生活を本当に笑顔で楽しみながら、仲間のみんなと発想力豊かに島の未来を思い描く高校生の皆さんとも話をさせていただきました。
私は、北海道の限りない可能性を皆さんと一緒になって発揮させて、179のまちが、179の輝きと道民の皆様の笑顔が広がる北海道を目指して、皆さんと共に、勇気をもって一歩一歩確実に前進していく、そういう年にしていきたいと思っています。
私は北海道には限りない可能性があふれている、そして職員の皆さんにも、限りない可能性があふれている、そして地域の未来を切り拓いていく、そのソコヂカラがあるというふうに、8ヶ月一緒に仕事をして確信をしております。
職員の皆さん、ぜひ、共に、一緒に今年1年、しっかりとした歩みを進めていきましょう。今年も皆さんと共に、新年、心一つに歩んで行くことを、確認をしたい。そのように思います。
少し長くなりましたけども、私の新年のご挨拶にかえさせていただきたいと思います。以上でございます。本年も皆さん、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。